*

音盤紹介:マリンバによるラヴェル

公開日: : 音楽のこと

ravel_marimba

昼間の気温はガクンと下がるということはありませんが、
朝夕は涼しくなり始めました。
ここ数年、気候変動のためか、
残念ながら「秋」が短いと感じてしまいます。
夏から、いきなり冬という感じでしょうか。
昨年はそれでも、「秋」を感じられましたが。

うわー、もう少し前に発売してほしかった!
という、涼やかなアルバムが、
BISという北欧のレーベルからリリースされました。
「ジョイント・ヴェンチャー・パーカッション・デュオ」というデュオグループで、
マリンバ2台、
もしくはマリンバとヴィブラフォンで演奏された「ラヴェル楽曲集」です。
少し渋めの楽曲ですが、
「クープランの墓」
「マ・メール・ロワ」
「なき王女のためのパヴァーヌ」
が収録されています。

非常に凉やかな響きの演奏録音で、
自宅でエアコンで冷房を入れたまま聞くと、
少し寒くなりました(^^;。
でも、非常に気持ちのいい響きです。
マリンバの低域はたいへん深みがあり、
高域もきれいな音で、
「マ・メール・ロワ」など、
2台のピアノで演奏される以上に、
楽曲の面白さも同時に味わえます。

クラシックとニューエイジ・ミュージックの境界にあるような響きの演奏録音で、
これは成功しています。
店長は普段、古色蒼然とした演奏録音を聞くことが多いので、
こういう、新鮮な響きの試みの録音を聞くと、
もろ手を挙げて賛成したくなってしまうのでした。
演奏、録音とも大変優れています。

関連記事

音盤紹介:チッコリーニによるフランク/ピアノ曲集

セザール・フランクという作曲家は、 「交響曲」とヴァイオリンソナタのCDがやたらと多く、

記事を読む

音盤紹介:アルバン・ゲルハルトによるプフィッツナー/チェロ協奏曲集

ハンス・プフィッツナーは、 第1次大戦と第2次大戦を経験した、 日本ではあまりよく知られ

記事を読む

音盤紹介:トスカニーニによるチャイコフスキー/交響曲第6番「悲愴」をLPで聞く

今まで180cmラックの上の棚に置いていたLPプレーヤー、 部屋の模様替えで下におろしたら

記事を読む

音盤紹介:ショルティによるマーラー/交響曲第4番(旧盤)

今週に入って、 京阪神地方もいきなり寒くなりました。 18日には東京で大雪が降り、 交

記事を読む

音盤紹介:ワルターによるマーラー/交響曲第9番

マーラー・ネタが続きます。 これもまた古い録音ですが、 交響曲第9番、 ブルーノ・ワル

記事を読む

音盤紹介:ホーレンシュタインによるマーラー/交響曲第3番

阪神地方は、 地震があったり豪雨があったりとなかなか大変です。 と思う間に例年より早く梅

記事を読む

音盤紹介:クレンペラーによるブルックナー/交響曲第4番「ロマンティック」

ブログをやっていて面白いのは、 ブルックナーやマーラーを取り上げると、 PVが跳ね上がる

記事を読む

音盤紹介:安部なつみ「光へ」

店長はこのところ、 ヘッドフォンやいろいろな音響機器のテストをやっていますが、 普段、リ

記事を読む

音盤紹介:ミュンシュによるブラームス/交響曲第1番

ブラームス/交響曲第一番をはじめて聞いたのは、 中学生の終わり頃だったでしょうか。 たし

記事を読む

音盤紹介:チェロによるミャスコフスキー/チェロ楽曲集

店長は古くからクラシックを聞いていますが、 古今東西の作曲家、その作品をすべて知っているわ

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

ARGENTUM 520 試聴記 その2

デビュー当時の一時期、 飛ぶ鳥を落とすほどの勢いがあっても、

ARGENTUM 520 試聴記 その1

ARGENTUM 520が我が家に届いて、 早速、普段いろいろモ

QUADRAL ARGENTUMシリーズ販売開始...ただし、楽天とYahoo!です

あらいぐま堂を中心に販売する、 QUADRALの新しいスピーカー、A

ヤフオクでHAMILEXのTVボードを販売中です

あらいぐま堂では楽天、Yahoo!ショッピングストア、amazon

また、新しいフォノイコライザーを買ってしまった

MUSICA RAICHO3 PHONO、合研LAB GK06SP

→もっと見る

PAGE TOP ↑