音盤紹介:安部なつみ「光へ」
店長はこのところ、
ヘッドフォンやいろいろな音響機器のテストをやっていますが、
普段、リファレンスにしている音源にプラスして、
非常に気持ちよく聞けるCDを使っています。
安部なつみの「光へ」と題された、
昨年12月にリリースされたCDです。
実は、安部なつみのことを店長は知りませんでした。
モーニング娘のメンバーで、「なっち」と呼ばれていることを知ったのは、
安部なつみのCDを買った後でした。
安部なつみがモーニング娘の「なっち」だと知っていたら、
このCDは買わなかったかもしれません。
無知はたまには良いものです。
店長はアイドルにはまったく無関心で、
おにゃんこクラブ、モーニング娘、現在のAKB48やモモイロクローバーZなど、
誰が誰やら分からない状態で、
どの歌を聴いても同じような歌に聞こえてしまうおじさん耳のため、
まったく関心がなかったということによります。
安部なつみを知ったのは、
ある拍子にyoutubeにアップロードされている、
「光へ」に収録されている「夢やぶれて」のプロモーションビデオでした。
スーザン・ボイルの「夢やぶれて」を見ようと思って、
そのとき、安部なつみのプロモーションビデオを発見したのでした。
全然知らない歌手でしたが、
なかなか素晴らしい歌唱で、
「へ~、なかなかいいじゃん!」
と思ってCD屋に行ったときにDVD付きのCDを買ってきました。
以来、よく聞くCDになり、
愛聴盤といってもいいほどです。
特に、最初に収録されている
NHK「坂の上の雲」主題歌「STAND ALONE」の安部なつみバージョンは、
さまざまなオーディオ機器を聞き比べるときに非常に役に立っています。
前奏部分の静かな出だし、やがてオーケストラでズドンと響く音、
それに続く安部なつみのハイトーンの歌声など、
短い時間でいろいろな音が聞けますので、
これはなかなか店長には有用です。
安部なつみはモーニング娘の活動のあと、
ミュージカルなどにも出演、
厳しいボイストレーニングを積んだようです。
モーニング娘時代の安部なつみを知っている人に聞くと、
アイドル時代の歌い方とはまったく違うそうですので、
トレーニングはけっこう大変だったのではないかと思えてしまいます。
その澄んだ歌声と素直な表現力は、
普段、自分が好んで聞く音楽のジャンルを飛び越え、
耳に馴染んできます。
ますます歌に精進をして、
これからも素敵な歌声を聞かせて欲しい…、
と店長は期待しています。
関連記事
-
音盤紹介:トリオ・ヴァンダラーによるハイドン/ピアノ三重奏曲集
店長はハイドンの室内楽やクラヴィア曲が好きで、 あれこれ集めては悦に入っていた時期がありま
-
音盤紹介:フルトヴェングラーによるシューマン/交響曲第4番
今日、11月30日は、 ドイツの大指揮者ウィルヘルム・フルトヴェングラーの命日です。 6
-
音盤紹介:ピノックによるヘンデル/「水上の音楽」
今年の夏は8月に台風が来たり大雨が降ったりと、 なかなか大変です。 大きな土砂災害に見舞
-
音盤紹介:シトコヴェツキー・トリオによるバッハ/ゴルトベルク変奏曲
ヨハン・セバスチャン・バッハの、 「ゴルトベルク変奏曲」はチェンバロ、 もしくはピアノで
-
音盤紹介:クリスティによるモーツァルト/レクイエム
モーツァルトの白鳥の歌でもあるレクイエムは、 最初の入祭唱から引きずり込まれるような魅力を
-
音盤紹介:アラウによるバッハ/パルティータ
J.S.バッハのクラヴィア曲といえば、 ゴルトベルク変奏曲と6曲のパルティータを一番よく聞
-
音盤紹介:ワルターによるドヴォルザーク/交響曲第8番
ブルーノ・ワルターという指揮者は、 店長が子供の頃からあれこれ聞いてきた指揮者です。 店
-
音盤紹介:バルビローリによるマーラー/交響曲第5番
このところ、LPの復活が凄まじいですね。 オーディオ・アクセサリー誌やステレオ・サウンド誌
-
音盤紹介:サラ・ブライトマンの「Time to Say Goodbye」
今をときめく歌姫、 サラ・ブライトマンのメルクマールとなったアルバムです。 それまでのサ
-
音盤紹介:カラヤンによるR.シュトラウス「アルプス交響曲」
夏といえば、 「登山」という人も多いのではないでしょうか? 遭難事故がないのを祈るばかり