音盤紹介:カラヤンによるドヴォルザーク/交響曲第9番「新世界より」
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音楽のこと
ドヴォルザーク/交響曲第9番「新世界より」は、
名盤の多い交響曲です。
いずれ、店長もあれこれ取り上げようと思いますが、
まず、一番思い出深い録音から…。
カラヤンは同曲を5回、正規に録音しています。
1940年、1957年、1964年、1977年、1985年です。
店長が初めて聞いた録音は、
17cmLPの忘れてしまった指揮者、オーケストラによるものでしたが、
次に聞いたのが1964年盤でした。
近所のお姉さんに借りて聞きました。
ただ、生意気にも同録音にはどうしても馴染めず、
結局、イシュトヴァン・ケルテス指揮ウィーン・フィルのDECCA盤
(日本では当時LONDON盤)を自分で購入して聞き、
もっぱらそちらの方を聞いていました。
高校を卒業して、
クラシック音楽から離れていた時期がほんの少しありましたが、
東京で暮らしていた頃、
住んでいたアパートの近くにあった小さなレコード屋さんで、
出たばかりの1977年盤を見つけました。
ジャケットの絵画が素敵で、
いかにもドヴォルザークが生きていた頃のアメリカの光景を思わせ、
なんだが無性に懐かしくなり(アメリカに行ったことはありませんが)、
そのLPを購入しました。
一聴、1964年盤と異なるレーベルだからか、
その厚みのある音、磨き抜かれた管弦楽に虜になり、
フィルアップされているスメタナ/「モルダウ」を含め、
当時、LPの価格は高く、
それほど裕福ではありませんでしたから何枚もLPを買うわけにも行かず、
何回も何回も繰り返し聞きました。
特に第2楽章が素晴らしく、
他のどの「新世界より」を聞いても、
この、カラヤンの1977年盤を
意識しなくても思い浮かべて比べているようなところがあります。
今でも、カラヤンの1977年盤「新世界より」を聞くと、
青春時代を過ごした東京郊外の町の、
どういうわけか夕暮れの光景や、
いつも食事に寄っていた定食屋さんや蕎麦屋さんが頭に浮かんでしまいます。
画像を検索すると、
レーベルのロゴがEMIではなくWarnerになっていて、
少し寂しさを感じています。
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