LPの再生をいろいろやっているうちに、
押し入れから録音済みのカセットテープを発見してしまいました。
数えていませんが、
100本ほどあるようです。
画像は、押し入れから出てきたカセットテープのほんの一部です。
多くはLPからのダビングテープで、
36年以上前のものです。
その他、34年ほど前の、エアチェックテープが出てきました。
SONY、DENON、TDK、MAXELLのテープは、
音の劣化があるものはありますが、
ほぼそのまま再生できます。
ところが、ヨーロッパ製のカセットテープの多くは、
再生不可能でした。
中にはテープが切れてしまっているものもありました。
当時、ヨーロッパ製のカセットテープは、
国内産よりも値段が高かったのですが...。
店長の家にはカセットデッキが1台、
まだ生きていますので、
そのままでも聞けますが、
出来ればデジタル化しておきたいところです。
そこで、アナログ→デジタルコンバーターを使い、
PCに音源を取り込んでゆくことにしました。
PCへの入力はUSBです。
本格的なサウンドカードを使いたいところですが、
予算の関係で、ここは簡易版で我慢(^^;。
さらにその音源をPCで加工、
保存します。
いまのところ、RIAAカーブで反転をかけ、
AESカーブを被せると、
カセットテープの帯域不足が補完され、
結果はいいようです。
さらに、録音時のボリュームの問題もありますが、
出力ゲインを少し上げ、
左右バランスを整えます。
むろん、オープンリールで録ったような、
すぐにCD化できるような音ではありませんが、
録音によっては、
かなり満足して聞くことができます。
問題はノイズリダクションで、
どのようなノイズリダクションを使っていたのか、
確認が必要です。
店長が録音機として使っていた昔のデッキと、
今、使用しているデッキは、
同じドルビーBでもすこし異なるようで、
高域がやや落ちます。
機械の個体によって違っていたようです。
でも、ノイズリダクションをかけないで、
ドルビーBでコーティングしたテープをデジタル化すると、
あまりいい音にはならないため、
ノイズリダクションは外せません。
ノイズリダクションは色々な種類がありましたので、
カセットテープをデジタル化するときには要注意です。
店長たちの世代はカセットテープ全盛で、
SONYからカセットテープのウォークマン第1号が発売され、
飛びついて購入したクチでした。
それに、FM放送からのエアチェックも盛んで、
それ専門の雑誌も何冊かありました。
今はもう昔の話で、
エアチェックをやっている人はそれほど多くないと思いますが、
LPが高価だったため、
当時は、
そのようにして自分のライブラリを増やしていったのでした。
おそらく、皆さんのお宅にも、
捨てるに捨てられない、
思い出のいっぱい詰まったカセットがあることと思います。
あるいは既に処分してしまったか...。
昔のカセットテープを聞いていると、
自分の青春時代に連れ戻されるようです。
また、「へ~、こんな演奏だったのか」などと、
新たな発見があったりして、
カセットテープのデジタル化を、
しばらく、止められそうにないのでありました。