暑いし、
帯状疱疹を患っちゃうしで、
このところ更新が滞っていました。
帯状疱疹は放っておいたのが災いして、
神経痛が出てしまいました。
医者から、「来るのが遅い!」と怒られてしまいました。
帯状疱疹が出たら、
すぐに皮膚科でも内科でも行ってください。
年齢を重ねると、
神経痛の痛みは半端ではありませんから...。
それでも、
つまみ聞きが多いものの、
あれこれ音盤はよく聞いています。
その中で最近一番驚いたのは、
ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団の、
ブルックナー/交響曲第8番でした。
1969年の録音ですから、
セルが大阪万博クラシックで来日する1年前、
セルは来日後、すぐに亡くなってしまいましたので、
最晩年の録音です。
CBSの録音で、
日本でもSONYからリリースされました。
リリース日時は忘れてしまいましたが、
評判の高かったレコードですので、
店長もすぐにLPを購入しました。
ところが、
そのLPの音がどこか平板に聞こえ
(その頃の店長のステレオ装置って、
今にして思えば恥ずかしいものでしたが)、
あまり満足できませんでした。
セルの音楽のひとつの特徴である剛直さは「なるほど」なのですが、
少しギスギス気味に聞こえたものです。
このLPは結婚時に処分してしまいました。
CDで再発されたので、
「音が変わったのか?」と買い直したのですが、
何だかLPよりもさらにひどくなったのではないか?
という印象でした。
名演なだけに、
ムズムズしながら聞いていました。
CDでも何回か再発され、
2つほど買ったのですが、
いつも落胆させられていました。
そんな不幸な出会いしかしていない
セルのブルックナー/交響曲第8番の演奏録音ですが、
ごく最近、
某中古ショップの格安LPのエサ箱に同盤を見つけ、
ダメもとで購入してみました。
国内盤で初出ではなく、
「ジョージ・セル1300円シリーズ」で出たものです。
たぶん、初出盤とはマスタリングは変わっていると思います。
2枚組ですので2600円だったでしょうか。
店長が中古ショップで買った値段は内緒ですが、
処分価格の捨て値でした。
盤質は非常に良いという評価がついていました。
国内廉価盤の悲しさ、
通常の値段ではなかなか売れなかったのでしょうね。
実は、処分のエサ箱に移る前、
通常のブルックナーのコーナーでこのLPを今までも見ていました(^^;。
帯状疱疹で痛い神経痛に顔をしかめながらレコードを抱いて帰宅、
薬の効果で少し体がだるく、
「さぁ、もう寝ようか...」という直前に、
このLPを聞き始めました。
あまり期待せずに...。
ところが、
そのあまりの音のよさに、
眠たい耳が覚めてしまいました。
というより、ぶっ飛びました(^^;。
イコライザーカーブはColumbiaカーブです。
RIAAカーブでは、
以前のLPやCDと同様、
迫力はあっても少し平板な立体感のない音ですが、
Columbiaカーブで聞くと、
オーケストラの奥行きだけではなく、
録音されたホールの広さまでもが想像できるのではないか?
という凄い音がします。
オーケストラの音も、
上から下までもの凄い迫力です。
周波数帯域の不満はほとんどありません。
Columbiaカーブにすると、
少しゲインが上がったから、という問題ではないようです。
剛直なだけではない、
緩徐部分の音の美しさと柔らかさ、
ブルックナー特有の金管の咆哮が立体的な音となって迫ってきます。
ブルックナー/交響曲第8番の名盤はいろいろありますが、
セルの演奏録音は、
その中でも恐るべき高みにある演奏録音であることが分かります。
しかも、その録音が超弩級であったことも。
もし、元がちゃんとしたRIAAカーブであったとしても、
Columibiaカーブで聞いた時の感動は得られません。
自分の装置でどのように聞こえるのか?
が、一番大きな問題で、
LPを聞くときのイコライザーカーブの問題は、
非常に大きいのではないか?
ということを再認識しました。