レコード再生の試行錯誤をまだ続けていますが、
レコードの再生で注意すべき点は何だろうかと、
まとめてみました。
1.プレーヤーの置台の確保
しっかりとした剛性のある台が必要です。
ふにゃふにゃの台や揺れる台の上は禁物です。
カラーボックスの上なんてのはフレッシュボードだから駄目ですよ。
また、キャスターを付けたラックもあまりお勧めできません。
床に直置きの人は好きにしてください(^^;。
SoundMagicのオーディオラックを使いましょう(^^)。
もちろんオーディオボードでもOKです。
自作している人もいます。
2.プレーヤーの水平の確保
100円ショップやホームセンターなどで売っている水準器で大丈夫です。
プレーヤーの足で高さを調整できない場合は、
足の下に何かをはさんで調整します。
3.フォノアンプ(イコライザー)の有無
フォノアンプの付いていないアンプには別途フォノアンプが必要です。
フォノアンプが付いていても、
MMポジションだけでMCポジションのないアンプの方が最近は多いので、
MCカートリッジを使う場合には、
その場合もフォノアンプか昇圧トランスが必要になります。
また、最近のプレーヤーはPCにレコードの音を取り込むため、
USBが付いている場合が多く、
その場合はプレーヤー側にフォノアンプが内蔵されています。
4.カートリッジの確保
安価なプレーヤーにはMMカートリッジやレコード針がおまけで付いています。
高価なプレーヤーであるほどカートリッジレスということが多いです。
プレーヤーとは別売りのカートリッジを購入することになると、
ヘッドシェル付き、ヘッドシェルなしがありますので、
ヘッドシェルなしの場合は、別途、ヘッドシェルも購入する必要があります。
取り付けねじやリード線は、
たいてい別途購入のヘッドシェルに付いています
(付いていないヘッドシェルもありますので購入前要確認です)。
S字アーム、ストレートアーム用で、
ヘッドシェルはそれぞれ異なり(J字アームはS字アームと同じです)、
ストレートアームには取り付けできないカートリッジもあります。
おまけがレコード針の場合は、
カートリッジの変更そのものができない場合が多いです。
5.オーバーハングとアンチスケーティングの設定
プレーヤー、カートリッジがオールインワンのプレーヤーの場合は、
オーバーハングはあらかじめ調整が済んでいることが多いので、
調整する必要がない場合が多いですが、
カートリッジ、ヘッドシェルを変えるとオーバーハングが変わってきます。
ヤフオクなどでオーバーハング調整ゲージを売っている人がいます。
自分でも作成できますが、
面倒なので買った方が楽です。
最近店長が購入した、
audio-technicaのAT-LP5には、
オーバーハング調整ゲージが付録で付いてきました(^^)。
汎用で使えますので、
KENWOODのプレーヤーにも流用しています。
カートリッジ推奨の針圧を調節すると、
アンチスケーティングの調整が必要です。
アンチスケーティングの調整はプレーヤーの取扱説明書に書いてありますので、
その手順で行います。
オーバーハングやアンチスケーティングがうまく設定されていないと、
音が歪みます。
ただ、神経質になりすぎるのはよくありません。
音楽を聞くより調整の方が目的になってしまう場合がありますので。
最近の店長の姿そのままです(^^;;;;。
以上が重要な注意点です。
以上のほかに「あればいいな」というのが、
ディスクスタビライザー(レコードスタビライザー)です。
audio-technicaのAT-LP5は、
廉価版プレーヤーですが、
ディスクスタビライザーの威力を再確認、
本来なくてもいい...と思われているアクセサリーですが、
安定してレコードを聞くためには不可欠でしょう
(フルオートプレーヤーでは使えない機種もあります)。
ただ軽量級プラッターでは、
モーターもそれほど頑丈ではなく余計な負荷がかかるため、
注意が必要です。
その他、レコードクリーナー、
スタイラスクリーナー(カートリッジに付いている針の洗浄剤)は必需品ですね。
レコードは、
新たにプレスされたLPが結構たくさん大手CDショップに並んでいますし、
中古店、ネットショップやオークションでいろいろ入手可能です。
輸入盤の初期盤はのけぞるくらい値段の高いものもありますが、
リセールバリューが高いのは確かなものの、
よほどのマニアかコレクター以外、
レコードに刻まれているスタンパーの意味や、
初期盤の盤質を知らなければ無意味です。
再発売が続いてプレスされた国内盤でも非常に音の良いレコードはたくさんあります。
特に日本でプレスされたレコードは古いものでも盤質が安定していることから、
海外で人気が高い、ということを知っておいて損はありません。
後は少しくらいの傷(ピチパチノイズが発生します)を我慢すれば、
CDやダウンロード音源とはまた違う興趣の音が楽しめます。
カートリッジによって音が変わりますし...。
レコード再生の面白さは、
言ってしまえばその不便さと扱いにくさにあります。
扱いはCDの方が圧倒的に楽です。
A面B面をひっくり返す必要はありませんし、
板起こし盤でなければピチパチノイズもなく、
盤の大きさはLPよりもかなり小さいですので、
誤って傷をつけてしまうということも少なくて済みます。
LPはジャケットから取り出したり、
クリーナーで拭いている途中、
滑って手から落とすことがあります。
酒に酔っぱらうと手元が不安定になるため、
レコードを落としたり、
間違った箇所にカートリッジの針を降ろしたりと、
いろいろ事故が絶えません。
家に猫がいた時、
回っているプレーヤーに猫が乗ろうとして、
慌てて猫を降ろしたこともありました(^^;。
特に子猫が危ないです。
それに猫は動いているものに興味を示しますので、
大人の猫でも回っているレコードや、
カートリッジに触ろうとします。
猫パンチ一発、レコードに傷がつき、
下手をすると針が折れた、
てなことにもなりかねません。
実は、
店長はしばらくレコードプレーヤーを使いにくい高い位置に置いていましたが、
最初は猫対策でもあったことを思い出しました。
それでもレコードの魅力って何だろう?
と考えると、
やはり針が拾い出す情報量の多さ、
アナログならではの音のつながりのよさ、
レコード向けのイコライジングの心地よさと言えるのかもしれません。
CDはSACDでなければ20KHz以上の音は入っていませんが、
LPには20KHz以上の周波数も入っていて、
20KHz以上は本来ヒトの耳には聞こえないものの(年を取ると15KHzでもあぶないですが)、
それ以上の音を拾うカートリッジでは、
倍音が豊かに聞こえるようになるという恩恵があります。
店長はダウンロード音源によるPCオーディオにはまだそれほど手を付けていませんが、
今のところ、
LPとCDを聞くだけで手いっぱいのところがあります。
いっぱい買っちゃったし...。
さあ、今日も元気に皿回し!