11月も半ばに差し掛かり、
京阪神地方もかなり寒くなってきました。
ほんの2週間前、「暑い暑い!」と言っていたのが嘘のようです。
初秋がなく、いきなり晩秋の雰囲気ですね。
新譜で冬をイメージしたCDもいくつか出ていますが、
今回取り上げるのは、ずばり”WINTER”と題された、
イギリスのア・カペラグループVOCES8のアルバムです。
イギリスは大聖堂合唱隊の伝統があるかから、
このVOCES8のサウンド・クオリティは凄いものがあります。
男性6人、女性2人という編成ですが、
聞いて驚くのは、
合唱の音に濁りがないということでしょうか。
“WINTER”は北欧やヨーロッパの現代音楽、
クラシックやトラッドからの楽曲から成っており、
ア・カペラだけではなく、控えめながら楽器の音も入ります。
たまたまCDショップで試聴機に入ったものを聞いて購入したのですが、
これは一発で気に入り、購入してしまいました。
で、毎日聞いています(^^)。
濁りのない合唱がもたらす、
冬のキーンとしたような透明な空気感が心地よいとともに、
その中から不思議と暖かみを感じることができます。
VOCES8の活動歴は意外と古く、
CDショップで検索をかけると、
かなりの数のアルバムがヒットしてきます。
DECCAに移籍して3枚目のアルバムだそうですが、
前の2枚とはまた違った趣ながら、
この”WINTER”は成功しているようです。
ア・カペラによるアルバムは今までもいろいろと聞いてきましたが、
これだけ透明で濁りのない響きには少しショックを受けました。
VOCES8は昨年に引き続き、
今年もクリスマス・シーズンに来日、
あちこちでコンサートを開催するようです。
冬に向かう中、
このアルバムは音楽ファン、オーディオファンどちらにも、
お勧めすることができます。