ケーブルで音が変わるのか?
と、疑問を持っている方が案外多いです。
また、
オーディオ機器によっては、
RCAピンケーブルがおまけでついてきますので、
「それで充分」と考えている方も多いと思います。
ところがところが、
オーディオケーブルによって音はかなり変わります。
店長はCDプレーヤー
→ STAXのイヤースピーカー専用アンプ
→ イヤースピーカー
の繋ぎ方でいろいろな音源をモニターすることが多く、
非常にかんたんにRCAケーブルを差し替えることができますので、
手持ちのケーブルをあれこれ差し替えて、
「本当にケーブルで音が変わるのか?」を実験したことがありました。
自分でショックを受けるほど音が変わりました。
通常、CDプレーヤー
→ アンプ
→ スピーカー
では分かりにくい音の変化が、
それこそフレキシブルに伝わってきます。
まず分かり易いところでは、
周波数特性が変化します。
おまけのRCAケーブルでは団子のようになっていたオーケストラの楽器が、
少し高価なケーブルでは、
かなり透明で、分離して上下に広がって聞こえます。
周波数特性の変化によって、
音の解像度がよくなっていることが分かります。
次にダイナミックレンジが変化します。
ピアニシモからフォルテシモですね。
これも、例えばピアニシモで弾かれるピアノの音が、
それまでボンヤリと聞こえていたものが、
音は小さいまま、しっかりと聞くことができます。
逆にフォルテシモでは、
周波数特性と同じように団子状態になってしまっていたものが、
各楽器が明瞭に聞き取ることが可能になります。
やはり、音の解像度が良くなっているわけです。
店長が聞く音楽はクラシックが中心ですので、
解像度が良くなることは決定的な意味を持ちます。
たぶん、ジャズでもポップスでも同じことが言えると思いますが、
クラシックでは解像度がよくなることによって、
音楽自体、演奏自体が良く聞こえる…
ということが頻繁に起こりますので、
とっても重要なことです。
あらいぐま堂では、
REAL CABLEというフランスで生まれたケーブルを扱っていますが、
解像度のよさが自慢でもあります。
QUADRALのAURUMシリーズという、
ドイツで大きなシェアを誇るハイエンド・スピーカーの内部配線は、
そのREAL CABLEです。
REAL CABLEには非常に高価なケーブルもありますが、
まず、CA-1801というケーブルは価格もそれほど高価ではなく、
音の良さを楽しむことができます。
0.75mと1.0mはメーカーでも在庫切れですが、
幸いカタログに載っていない試験的に輸入された1.5mのケーブルは在庫があり、
あらいぐま堂で販売することができます。
ケーブルを変え、
音の解像度が上がると、
まず音の静けさを感じることになります。
それまでの音がノイジーであったため、
にぎやかに聞こえていただけなのですが、
ケーブルを変えることによって、
音は静かで透明な方向に変化してゆきます。
そして、フォルテシモの楽器の爆発するような音でも、
その明瞭度を保持してこそ、
オーディオといえるのではないと思います。