前にレコードプレーヤを買う前に、
ということでオーディラックについて書きましたが、
今回はカートリッジです。
ただ、これから、今風に言うと「ヴィニルディスク」
(いわゆるレコードですね。LPやシングル盤)
を楽しみたいという方のための記事ですので、
マニア向けではありません。
今、発売されている廉価版レコードプレーヤーには、
カートリッジやレコード針が付属しているものが多いです。
ポップスや歌謡曲のレコードを聞いたみたい、
という方にはそれでも充分なのですが、
残念ながら、それなりの音しかしません。
廉価版プレーヤーも悪くないですが、
プリメインアンプ(インテグレーテッドアンプ)やプリアンプがあれば、
できればカートリッジの交換ができるプレーヤーの方が望ましいです。
理由はかんたん、
カートリッジによって音がコロッと変わってしまいますので、
それを楽しまない手はないからです。
カートリッジ付きプレーヤーに付属しているのは、
たいがいMM型カートリッジです。
商品によって音が異なり、
好みのカートリッジを見つけるまで、
泥沼のような日々が待っています…というのは脅しすぎで、
通常のレコードを聞く場合にはそれでも充分です。
ところが、
音の繊細さなどが気になりだすと、
MM型は馬力はあっても力不足で、
やはりMC型カートリッジが欲しいところです。
MM型カートリッジを使っていたひとがMC型を使うと、
もうMM型には戻れなくなるくらいの音の差があります。
さまざまなメーカーのMC型カートリッジが今でも出ていますが、
価格はピンキリで、
20,000円前後から1,000,000円以上するものまでさまざまです。
とりあえず、
NHKのFM放送でも使われていたDENON DL-103というカートリッジから入る、
という手があります。
その後は予算に合わせてORTOFONやZYX、オーディオテクニカなどを買ってみる…
ヤフオクなどで優良そうなカートリッジを漁ってみる…
と音の違いをいろいろと探ってみることは、
オーディオの面白さでもあり、楽しさでもあります。
ただ、最近発売のアンプにはフォノ入力はあっても、
MCポジションがない製品が多いですので、
MCカートリッジを使う場合には、
機種によって、
昇圧トランスかフォノイコライザーを別途購入する必要があります。
普通、MCカートリッジをMMポジションで聞くと、
蚊の羽音のような音しかしません。
店長も、
最初はプレーヤー付属のカートリッジから始まり、
ORTOFONのVM型といわれる、いわゆるMM型カートリッジ、
SHURE TYPE3へとMM型で進み、
次にDENON DL-103、そして最近ではORTOFON MC20に変わってきています。
知人にオーディオマニアがおり、
自分で持っているもの以外にも、
さまざまなカートリッジを借りて聞くことができました。
ハイエンドの超高価なカートリッジは未だ聞けずじまいですが、
それでもLPの何枚かは今だに捨てきれず、
たまにですがレコードプレーヤーを回します。
あ、そうそう、一時期DJブームで、
レコードの溝をべチャッと人差し指と親指で挟んで持ったり、
流行なのか、かなり乱暴に扱う方を良く見かけましたが、
レコードファンとしては論外です。
DJの使うレコードプレーヤーと一般のオーディオ用プレーヤーは異なりますし、
DJ用プレーヤーは楽器です。
DJが使うレコードは消耗品でもあるのですね。
店長のようなレコードファンは少しでもレコードをよい音で長く聞きたいので、
やはり扱いは「丁寧に」ということになってしまいます。
このゴールデンウィーク、
久しぶりに皿回しをやりますかな…。