レコードが復活しているそうです。
アメリカではLPレコードをプレスする工場が現在一箇所で、
フル操業でも製造が間に合わず、
新たにプレス工場ができるのではないか?
というニュースもありました。
レコードの復活といっても、
中古レコード市場が活況を呈しているということではなく、
新品のレコードが売れているということのようです。
(レコードの復活で、
中古LPも、ジャンルによっては売れているようですが…。
でもこれは以前も変わりません)。
レコードの復活により、
レコードプレーヤーも単体のコンポや、
レコードプレーヤー付き一体型オーディオまで、
新製品もかなり発売されています。
レコードプレーヤを買う前…
さて、何をするべきでしょうか?
もちろん、レコードがなければ聞くことができませんので、
レコードは当たり前の如く必要です。
ではレコードを聞く前に?
実は、置き台をどうするのかがかなり重要です。
レコードプレーヤーは振動に弱く、
やわな台の上に置くと、
人が側を通っただけで、
また、低音ボコボコのスピーカーの側に置いた場合には、
その低音の振動が床からレコードプレーヤーを置いている台に伝わり、
針が飛びます。
レコードの針は細いですので、
レコードをトレースしている時に不要振動を拾いやすく、
ノイズの原因になったりします。
さらに、レコードプレーヤーを置く場合には、
「水平に置く」ということが原則ですので、
水準器などで、
その水平が確認できることが大切になります。
水準器でレコードプレーヤーが水平でなければ、
インシュレータの高さを調節したり、
何かはさんで水平を保つ必要があります。
このことを怠ると、レコードはまともに再生できません。
剛性の高いがっしりした置き台が元々ある人は別ですが、
多くの人に必要になるのが、
置き台をかねたオーディオラックです。
剛性の高いオーディオラックはオーディオ機材を入れただけで、
音は良いほうに変わりますが、
レコードプレーヤーでは、さらに良い結果を得ることができます。
普通の机や、
パーチクルボードやフレッシュボードなどのカラーボックスの上に、
レコードプレーヤーを置いている方が案外多いようですが、
ウソだろう…と思います。
まず、まともな再生はできません。
経験上から普通の椋の板材も、
木の種類によっては不要振動が伝わりやすく、
止めておいたほうがよい場合もあります。
MDFの方が使い勝手がよく、安定すると思います。
レコードプレーヤーは、
オーディオラックの天板に載せますので、
よほど大きなレコードプレーヤーは別ですが、
SOUND MAGICのオーディオラックであれば、
サイズ的にもたいてい載せることができます。
レコードはターンテーブルの上から
レコード中心の穴とセンタースピンドルに狙いを定めてストンと落とすと、
傷みが少ないです。
中古レコードで、「センタースピンドル付近に髭多し」というのは、
あまり上手い使い方をしていなかったな、
ということがマニアであれば気にするところです。
オーディオラックは、
3段でも4段でも、使い易いほうを使えばOKです。
なお、レコードプレーヤを載せたオーディオラックは、
基本的にスパイクで立たせるかインシュレータを利用します。
「動いてしまう」ということから、
キャスターの使用は便利ですが、あまりお薦めできません。
レコードプレーヤーを買う前に、
まずその置き台を入手しておくこと…が、とても重要です。