昨年ほどのことはないようですが、
暑い日が続きます。
にぎやかな音楽もよいですが、
やはりこういうときは涼しげな音楽が聞きたい、
と思うのも人情です。
夏に聞く…ということで、
真っ先に思い浮かべたのが、
イギリスCHANDOSレーベルに録音された、
アテナ・アンサンブルによる
ドビュッシー/「フルート、ヴィオラ、ハープのためのソナタ」の入った1枚です。
これは涼しいです。
もっとも、音楽で気温が下がるわけではありませんので、
あくまで清涼感があるといったほうがいいかもしれませんが。
楽器編成を見ても、
どこか涼しげな音色が想像できます。
音楽は風がゆったりと舞うように進行しますので、
刺激性はなく、
ひじょうに聞きやすい音楽であることが特徴です。
後年、日本の武満徹が影響された響きでしょうか。
同曲には大家と呼ばれる演奏者の録音もあり、
傾聴に値しますが、
アテナ・アンサンブルの演奏録音は、
どこかよい意味でおっとりしており、
音楽を集中して聞いても、
BGM的に聞いても、
どのような聞き方でも対応できます。
かなり古いCDの割りに、まだ現役で入手できるようです。
イギリスという国はいい国ですね。
CD番号が日本のように頻繁に変わらないので、
安心して紹介できます。
また、NMLで聞くことができます。
今年の立秋は8月7日、
とはいえ、9月末頃まで暑い日が続きます。
暑い日の一服の清涼剤として、
ドビュッシー/「フルート、ヴィオラ、ハープのためのソナタ」はお勧めです。